夢日記2019/03/26
家族と外出をする。
起伏の多い地形の住宅街。
延々と急な階段を登るが、それほど大変ではない。
そこに住む子供達が喋っているのが聞こえるが、その内容が徐々に統一されてくる。
「こんな人いたかな」「男だけでこんな人できるの」という声が聞こえてくる。
子供の姿も、階段を上るにつれてゲシュタルト崩壊のようにどんどん変化していく。
子供の姿は小さく平面的になり、幼児の絵のような頭足人になって足元に転がっている。
笑顔の子供はいないが、彼らは常に笑っているつもりらしいことはわかる。
上から「彼は死んでいますか」「はい死んでいます」という子供の声がする。
ここにいる人々は男だけで、理不尽な事故で毎日何人も死んでいるが、それを疑問に思わない。
自分たちが危険な異世界に迷い込んだことに気づいて、慌てて父の運転する車で帰ることにした。
自分はボンネットの上に座った。
いつも通りの道路を通っているつもりだが、道路の周辺にある建物などは夜なのに明かりが全くついていない。
トンネルの中も明かりがついていない。
いつも通るトンネルと違って、自分がS字状のカーブがないと感じたとおもったら、トンネルが炭鉱のようなトンネルになったので、父は驚いて急ブレーキを踏んだ。
車をバックさせてトンネルから出ようとすると、炭鉱の奥から小さな不気味な妖精の影が何匹も追いかけてきた。
自分はなんとなくそのうちの1匹を足で潰した。
トンネルを出ると、湿っぽい山奥だった。
不思議な石像や看板がいくつもあり、タイ人のお手伝いの男性は珍しそうに写真を撮っていた。
山の出口に階段があり、白い足跡のようなものがいくつかある。数字が1から7まで書いてあり、この世界から抜け出すためには順番にそれを踏まなければいけないことを自分はなぜか知っていたので家族に伝えた。
しかし、それには足の形に黒いミミズのようなものが並んで生えて蠢いていて、白の足跡を踏めば一緒に踏んでしまうことになる。
兄が最初にそれらを順に踏んでいった。
ミミズが潰れて、真っ赤な血が足跡になった。
自分も兄に続いたが、途中で無意識に白の足跡とは別のところに足をつけてしまった気がした。
家族全員が踏み終わった後、お手伝いが遅れてやってきた。
彼は日本語がわからないので、兄と自分は片言の英語で白の足跡を踏むように言い、お手伝いはひょいひょいと踏んでいった。
山奥で車から降りたはずだったが、山を出たところの道路の脇に乗っていた車があった。
再び住宅街で同じように階段を登っていると、最初と同じことが起こり、この世界から抜け出せていないことに気づいた。
またその場を離れたが、途中で父は怪我をして、直近1ヶ月分の記憶を失った。
抜け出せなかったのは、自分が白の足跡を正しく踏めなかったことや、トンネルのカーブがないことを父に伝えなかったせいだと思って、「お父さんごめんなさい」と言おうとした。
ここで目が覚める。悪夢だった。